去年と同じみてえになっちまうな ううん、大丈夫。待ってるわ 待ってるから 「大丈夫」 「うん…大丈夫」 頭を抱いて。背中に手を回して。 温もりを与え合うように深く抱き合う。 自分を強くしてくれるのはこの暖かさであるのだと、己自身に言い聞かせるように。 信じている。 離れていても心の中、いつも想っている。 いつでも、そばにいる…。 「待ってる…待ってるからね…京」 「ああ。ユキ…」 息の止まるほど強く京はユキを抱きしめ──その手を、離した。